ストローク
今日は心の栄養素であり、心の健全な成長や心の健康の為に必要なストロークについて。
「ストローク」は、心理学的には「存在を認める行為」である。
撫でる、優しくハグをするなどのスキンシップだけでなく、挨拶などの言語的関わり、疲れている部下にコーヒーを渡すなどの行為もストロークになる。
日常的な、肯定的な心の交流によって自分は必要とされていると自分自身の存在を認めて貰える事で心が満たされる。
しかしストロークには困った1面もある。
それはプラス(肯定的)のストロークを受け取れない場合、人はマイナス(否定的)なストロークでも良いので受け取りたいと願う事である。
イメージするとするならば、体の中にストロークを受け取る財布(ストロークバンク)があり、そこに受け取ったストロークが貯まる。
財布の中のストロークが減ると人はストロークを欲しがるが、プラスのストロークを受け取れない場合はマイナスでも良いので増やそうとする。
その結果、良い形でストロークを受け取れない場合、人に嫌がらせをしたり、暴言を吐くなどしてマイナスのストロークを受け取ろうと行動してしまう。
自分の発する言葉、行動は全て、ストロークバンク内のストロークの数に由来するとされていて、プラスのストロークを多く持っている人は肯定的な、マイナスのストロークを多く持っている人は否定的な発言、行動が多くなる。
否定的なストロークを出していると、相手からも否定的なストロークが帰ってきて、マイナスのストロークが無限に増え続ける。
夫婦関係が上手くいかず、喧嘩が増えると子どもや会社の部下などにもキツく当たってしまうと言うのは正にこの負のストロークスパイラルである。
そうならない為にも日頃から、ポジティブな友人であったり、夫婦関係など、自分を支えてくれる大切にしてくれる人を大事にして、多くのプラスのストロークを受け取れる環境作りをする事が大切だ。
一緒にいて、楽しい、幸せだと感じる人がいたらそれはプラスのストロークを受け取っている証拠で、そういう人とは出来る限り一緒にいる時間を増やした方が良い。
逆に一緒にいて、嫌な気持ちになる、自分を否定してくる人とは一緒にいる時間を減らしたい。
人と人が関わる上でストロークは無くてはならないと言い切れるほど大切な要素である。
コロナの規制も緩和し、人との関わりが増えてきた今、改めてストロークを学び直したい。
ToDo
1、コンビニなどで店員さんに元気よく挨拶をする
お店の店員さんは挨拶をすると必ず挨拶を返してくれる。これはストロークの受け渡しの練習としては絶好の場である。
2、SNSを辞める(極力減らす)
SNSはネガティブな暴力的な記事や発言と方が多い。これは一方的にマイナスのストロークを受け取り続けるだけの行為なので今すぐ辞めよう。
3、積極的にポジティブ発言、人の為に行動する
自分自身がプラスのストローク発生装置になれば自分の周りの人間にプラスのストロークを与え続ける事になり、結果的に自分も多くのプラスストロークを受け取れる。
プラスのストロークスパイラルの構築が理想的な人間関係の構築となる。