自然
今日はとてつもない健康効果があるにも関わらず過小評価されている自然について。
大自然は人の心を落ち着かせると同時に、元気づけてくれる。その効果はダーウィンやアインシュタインも名言していたと言われている。
私たち人間の身体は自然が大好きで、自然に馴染むように出来ている。これは「バイオフィリア仮説」というアメリカの社会生物学者エドワード・オズボーンが提唱した「人間には自然とつながりたいという本能的欲求がある」という理念に基づいた考えである。
近年では、バイオフィリア仮説をインテリアに用いた「バイオフィリックデザイン」という言葉が注目されている。
建築やインテリアの中に自然を取り入れる事で仕事の効率などを向上させる効果のある空間デザインである。
AmazonやGoogleも実践していてオフィスに植物をレイアウトしたり壁面を自然色にする事で、短期間で効率良く疲労回復してストレスの緩和、生産性、集中力、創造性の向上やミスの減少の効果がある。
自然の恩恵はオフィスに限った事では無い。
自然に触れるメリットとして
・幸福度アップ
・創造性アップ
・ストレス解消
・脳の疲労が回復
・睡眠の質の向上
・病気と戦うNK細胞の増加
などがある。
森林浴には交感神経の活動を抑え、血圧と心拍数を下げる効果がある。また、多くの常緑樹が「フィトンチッド」という傷口を菌や細菌から守る為に放出している物質が、人間の体内のナチュラルキラー細胞(NK細胞)を増加させる。
NK細胞はウイルスや病原菌を排除する役割を持ち、免疫系最強の戦力である。
自然が免疫を高めてくれるのはそれだけではない。
自然の中を散歩して深呼吸をし、鼻腔から自然環境に存在する「微生物」を取り入れる事で健康は促進する。
赤ん坊が地べたを這い回りながら手足の指を口に入れるのは、この微生物を体内にたっぷりと取り込み、免疫機能を高めているのだ。
新型コロナウイルスで、殺菌消毒ばかりの日々が続いているが、清潔にし過ぎる事で人間は不幸で不健康になってしまう。
特に、今を生きる子ども達は集中力が無いキレやすいと言われている。これは総じて自然が足りていないからである。
自然の中で、五感を働かせる経験を積み重ねないと脳の成長バランスが悪くなるからだ。
子育て世代が特に知っておきたいのは、子どもを自然の中で遊ばせる事で
・脳を活性化する
・自然を大切にする心を育む
・身体能力を伸ばす
・想像力を育む
・コミュニケーション能力を伸ばす
・子どもの心の成長に繋がる
と言ったメリットを享受出来るという事だ。
新型コロナウイルスが家族旅行や友達との飲み会などを制限し、代わりにソロキャンプや混雑しない大自然での家族キャンプなどが増えたのは唯一の光とも言えるだろう。
ToDo
1,家庭菜園をしよう
家族で泥まみれになりながら畑を耕し、木に登り、自分達で育てた野菜や果物を食べる事で食育にも繋がる。また、花壇に季節の花を植える事で四季の変化を楽しみ幸福度が上がる。
2,大自然で思いっきり遊ぶ
公園だけでなく、年に数回は海、山、川などの大自然に出かける。出来れば素足で自然を走り回る、海に潜る事で今注目のアーシングを体感出来る。
※アーシング 素肌を大地や海に触れる事で、体内に滞留した電気を放電させる健康法。継続的に素肌で地球に触れる事で疲労回復やポジティブな思考をもたらす研究結果がある。
3,家の中に観葉植物を置く
日々の生活に少しでも自然を取り入れる事が大切。デジタルな自然でも癒やしの効果がある。
観葉植物が面倒な場合はスマホの待ち受けを大自然を感じれる画像に設定したり、部屋に動物や植物のポスターを飾るのもオススメ。